非破壊検査ってなに?

Y・T検査 (163)

非破壊検査とは”検査対象物を壊さずに”キズの有無とその状態や内部構造などを知り安心して使用できることを保証するために行う

大切な検査です。

弊社は主に千葉県内の石油プラントや、原子力発電所などを対象に検査をしております。

検査方法は主に4種類あります。

皆さまにも聞き馴染みがあるものですと、放射線・超音波などです。

下記で4種類の検査方法を少し詳しくご紹介いたしますのでよろしければご覧ください。

※写真は浸透探傷試験です

(難しそうに聞こえますが実際にやってみると意外と簡単なお仕事です。)

放射線透過試験

放射線は「物質を透過する性質」と「フィルムを感光させる性質」を利用して物質の不均質や厚さの変化を検出することができます。専用の装置を使い検査対象物に放射線を透過します。内部の状態や構造をフィルムに写し取り、透過量が多いきずや空隙のある箇所は黒く、透過量の少ない健全部分は白く写り、透過量の「量の差」によって濃淡差のある透過写真ができます。こうして視覚的に判定する非破壊検査方法を放射線透過試験です。

超音波探傷試験

超音波は液体や固体、特に金属内を束(超音波ビームといいます)になって特定の方向に直進します。異なる物質との境界では、反射したり屈折したりします。このような性質を利用して専用の装置を使い主に溶接部、鍛造品などの内部きずの検出や材料中のキズの有無や大きさを調べる方法を超音波探傷試験と言います。また、検出能力に優れ、安全性が高い検査方法なため非破壊検査の中心的な検査方法として利用されています。

浸透探傷試験

浸透探傷試験は非破壊検査の中で最も簡単にできる検査の一つと言われ、幅広く普及しております。他検査と比べ複雑な装置が必要ないため場所も選ばずどこでも検査が行いやすいです。また、吸水性の良い材料や多孔質な材料を除く、ほぼ全ての材料の表面キズや割れを検出することができます。また一方で欠陥の幅、内部のキズなどは検出できないですが、1回の操作であらゆる方向の欠陥を検出できます。

 

磁粉探傷試験

磁粉探傷試験は、磁気を利用して鉄鋼材料を中心とするものに適用可能な探傷方法である。表面又は表層部(表面から約2~3mm)のキズ、割れ状、線状のキズが検出可能です。ステンレス、アルミニウム、銅などの磁石を近づけても吸引されない非磁性体の材料は検査することができず、鉄やニッケル、コバルト等の磁石に吸引される強磁性体にのみ適用することができる検査方法です。